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秘湯ブーム

今日の写真とは全く関係ないですが、ここ数年、空前の温泉ブームという。
そのブームを象徴するのが温泉客の年齢のボーダーレス化だ。
今では若いカップルでも遊園地に行くように普通に温泉に足を運んでいる。

またその反面、顧客の温泉に対する選別の目が非常に厳しくなってきている。
その選別基準となる代表が「源泉掛け流しの湯」や「秘湯の湯」「露天風呂付き」などだ。
今のこの温泉ブームは「秘湯ブーム」と言った方がしっくりくるような気がする。

さて「源泉掛け流し」について少し。
僕の知人にいわゆる「源泉掛け流し」「秘湯」「大露天風呂」を謳う人気旅館のオーナーがいる。
今年の夏頃、そこへ泊まった時、夜遅くオーナーと温泉につかりながら少し話しをした。
つい先日マスコミで大いに取り上げられ話題となった、「白骨温泉」や「伊香保温泉」など
についてだ。

オーナーが僕に言いたかったのは、「マスコミが過剰な反応をし過ぎる」というものだった。
確かに伊香保温泉の場合などは常識の範疇を超えているので、言われるのももっともだが
マスコミがそのことのみについて過剰反応した為に、益々顧客の温泉を見る目が
厳しくなったという。その上、温泉に対して誤った見方をする人も増えたという。

本屋で温泉雑誌などをみていると「100%源泉掛け流しの湯」と
謳っている温泉が数多くあるが本当の意味での掛け流し温泉というのはその半分くらい
しかないとのことだ。というのは、通常、源泉から引っ張ってきた温泉はその温度が
非常に高温な場合が多い為、どうしても水を足さなければ温度調節が出来ない、とのこと。
もちろん、これについては顧客は暗黙の了解としてわかっているのかもしれないが
それまでもシビアに見ている客も多くなったということだ。
オーナー側にとっては頭の痛い問題である。
もしそれを100%源泉掛け流しにするには草津温泉の湯畑のような温泉を冷ます
施設が必要になってくる。それは秘湯と呼ばれる一軒宿などではなかなか作るのは難しい。

僕個人的には、水を足すぐらいは当たり前に思っていたので全く気にしないのだが・・・
このブーム間違った方向にはいかないよう祈るばかりだ。
秘湯ブーム_b0065572_9133411.jpg

by thanks-life | 2004-11-21 01:39 |

リンク  Thanks Life   ”裏”day by day   TLC :: PHOTOGRAPH   天気(名古屋)   kakaku.com  Google

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